HOME > works detail > オールセラミッククラウン(レイヤーオンジルコニア)
img20170531183311461752.jpg一本の被せ物ができるまでの製作手順を紹介します。 img20170531181243613907.jpgジルコニアのコーピングです。これはコンピュータを使ってCAD/CAMでデザインと加工をしています。反射が強いので色の調整のために下地を整えています。 img20170531181440735944.jpg模型にジルコニアコーピングを乗せた状態です。 img20170531181440674262.jpgセラミックの粉を水で練って筆で丁寧に盛り付けていきます。 img20170531181442364995.jpg歯の象牙質とエナメル質は色も透明度も違うので内部構造を意識しながら違う陶材を盛り分けていきます。 img20170531181443164816.jpg使用する陶材の種類は数十種に及ぶこともあり、小さい歯の中に細かい個性表現をカスタムしています。 img20170531181444766365.jpg歯の先には透明感があり複雑な構造をしていますので気が抜けません。 img20170531183442274122.jpgコンピューターで制御された炉で800~900℃くらいで焼くとこれが透明感を持った歯の色になります。 img20170531181450197618.jpg歯の裏側にも機能がありますので入念に。 img20170531181450005314.jpg水分をコンデンスして吸い取ったら焼成します。 img20170531183313931488.jpg実際はこのような焼成を数回に分けて行います。 img20170531183311461752.jpg模型から、隣の歯と質感や形が合うように微細なシワまで表現します。 img20170531183457563142.jpg完成したレイヤードジルコニアクラウン(被せ物)です。 img20170531183523805576.jpg歯の先の部分を裏から光を当てて撮っていますが、いかに細かい作業かお分かりになるでしょうか? img20170531183343702877.jpg出来上がるまで大体3〜4回の焼成を繰り返します。

ジルコニア、レイヤリング、築成サンプル
 

ジルコニアは現在お口の中に使用できる白い材料としては、強度が最も高く1200メガパスカルという曲げ強度を持っており「白い金属」と呼ばれたりもしています。
 
しかし硬さの反面、加工が難しく近年CAD/CAMというコンピュータでデザインし、機械で加工する技術が歯科に導入され使用が可能になったことによって、全世界的に多く用いられるようになりました。
 
色も当初は真っ白なものしかなく透明感も歯の持つそれとは違い不透明なものでしたが、今では色調も透明感も年々歯に近いものもリリースされております。
 
しかしながら歯は上記に紹介したように物凄く複雑な構造や色、透明感を持っているためジルコニア単体ではそこまで突き詰められないため、当社では何色ものセラミック材料をハンドメイドによって盛り分けしより自然で美しい歯をみなさまに提供いたしております。